ピアノと冒険の記録

ドイツ留学4年目に入ったので、何か形に残るものを始めようと思い立ち、ブログを始めました。

目次
Goethe Zertifikat B1 独学攻略法
ドイツ旅行・留学 おすすめの持ち物
音楽用語のドイツ語が学べる便利な本

遠距離通学 vs 1人暮らし ドイツで分かった究極の解決方法

f:id:harukawatanabepiano:20190809191812p:plain

実家から学校、特に大学に通う場合、遠距離通学するのか、実家を離れて高い家賃を覚悟して下宿するのか、悩みどころですね。

 

そんなお悩みを持っていらっしゃる学生さんやご家族の方に、今回は個人的な経験を踏まえた意見を書かせていただきます。日本では新しい時代「令和」が始まって大騒ぎかと思いますが、こちら私のいる旧東ドイツは見事な藤の花が咲く春が静かに訪れています。

 

私が日本にいた頃、実家から東京の大学まで、片道約2時間かけて通っていました。

 

私は音大でしたので、大前提としてとりあえず楽器の練習をしなければなりませんでした。通うことにより、自由な時間がなくなってしまい、バイトもできないと思っていました。まずは「楽器を練習できる場所」の確保が最優先でした。そこで、不動産屋さん巡りをしていた時もあります。

不動産屋さん回りをして、結局分かったことは、どんなに切り詰めても、家賃や光熱費等を含め、月10万円ほど費やさなければならないことでした…。

実家の負担を考えると、学費だけで高い上に、家賃を出す余裕はありませんでした。結局、遠距離通学をせざるを得なくなりました。

それから毎日4時間は電車で往復の日々。
電車通学のメリットがたった1つあったとすれば、車内で英語とドイツ語の勉強が捗ったことくらいです。


デメリットは、朝晩の満員電車などでとにかく体が疲れることです。終電も早く、翌朝友人たちよりも相当早く家を出なくてはいけないため、友達付き合いや、行動範囲、経験全てが制限されました。
この時には、基本的に学校と実家で、同じくらいの割合で楽器の練習をしていましたが、日々の疲労困憊の中で、そのほとんどが朦朧とした意識の中だったと記憶しています。つまり、自分の習得したいものはほとんど吸収できずに消化不良で終わりました。コンパなどに付き合っても仕方がないという考えもありますが、先生方との交流も不十分になってしまうというのは大きな痛手です。やはり、入学時にもっと検討すべきでした。


音大卒業後、私は次の年にドイツへ留学を決め、運良く学校から徒歩15分のところに家を借りました。


1人ルームメートのいるお家で、家賃は300ユーロ(日本円で約38000円)程を払っています。驚くほど安く済んでいます。

家で楽器の練習はできませんが、学校の練習室が7:00~23:45まで開いていて、長めの待ち時間があるものの、日本にいるときと比べ物にならないくらいにメリハリのついた毎日を送れています。何より嬉しいのは、日々の疲労感がないので、練習に集中できることです。

それから、お散歩や借家の近所づきあい、ドイツ人家庭の人たちとの交流を持てる時間も大切にしています。先日は、近所に住む女性に双子の赤ちゃんが誕生し、誕生パーティに参加しました。

 

特に練習室の待ち時間によっては、自分の理想通りに生活を運ぶことが難しく、また違った困難もありますが、どんなに少なくても毎日4~5時間は通学の疲れもなく、集中して練習できます。

 

もっと早く来たかった、というところが本音です。

 

ちなみにドイツ国内では街により家賃が異なり、今でもなお統合の影響が残っている東ドイツの方が安いようです。

参考までに、ドイツにおける主要都市の学生寮の平均的な家賃(1ヶ月分)を書いておきます。

キール    320ユーロ
ベルリン   400ユーロ
マクデブルグ 250ユーロ
イェーナ    320ユーロ
ミュンヘン  630ユーロ
フランクフルト500ユーロ

 


どんな環境でも出来る人はできる、置かれた場所で花を咲かせられない人はどのみち咲かせられない、などという意見もありますが、環境はとても大切です。環境は基本的に自分で探し、整えていくべきだと私は思います。

(あくまでケースバイケースですが…。個人的な経験を踏まえると、断定せざるを得ません。)

 

たくさんのことが吸収できる若い時間は限られています。

2時間近くの通学をして実家の負担を減らしたいと思っている皆さん。

高いお金を払って下宿するのはまずいのではないかと思って悩んでいる学生さん。

しかし私は、下宿することを強くお勧めします。

 

極論ですが、東京が高くて、到底住めそうにないという学生は、いっそのこと旧東ドイツで勉強することをお勧めします。